今回、横浜市港南区にて中古マンションを購入されたお客様よりフロアコーティングのNANOVコートをご注文を頂きました。フローリングは一部状態が悪く、下の写真のように表面の化粧板とよばれる部分が剥がれてしまっていました。

このままでは、どんどん化粧板の剥がれが拡大していきかねないので当社でフローリング傷補修を実施しました。実際にどのようにリペアを進めたのか順を追って説明しますので、ぜひご覧ください。

ササクレている状態からのリペア

下の写真が今回ご依頼いただいた港南区マンションの問題箇所です。写真右側にかなり大きな、めくれている傷と左上にささくれている傷があります。突板タイプのフローリングでは長年の使用による経年劣化のため、このような傷が生じてしまうことはよくあることです。

危険!素足に刺さることも。

物を落としたような打痕傷であればあまり危険性はありませんが、ササクレているような フローリングの傷は放置しますと素足に刺さることもあり、とても危険です。

フローリング傷

この部分を除いては状態が良好なため本当に残念です。逆に言うとココをキレイに直すことができたなら、全体として、とても美しく甦ることになります。それでは、当社ブラソの傷補修技術により、どこまで改善されるのか最後までぜひお付き合いください!

今回使用した補修用具とその使い方

上記のような傷を補修していく際のフローリング傷補修用具をご紹介します。フローリングの補修では大きさや傷の深さフローリングの材質などにより補修方法や使用する用具が変わってきます。

1.ドライヤー

ドライヤー

※床が冷えていると補修剤が固くなってしまい、平滑にするのが難しくなります。ドライヤーは補修剤を柔らかくする時や色付をする際の乾燥に使用します。風量を調節できるドライヤーを主に使用します。

2.瞬間接着剤

フローリングの浮きを接着させるために使用します。注入する量が多いと、はみ出してしまい、除去するのが大変なので少量を注入します。浮いているフローリングが反っている場合は完全に接着するまで上から指で押しています。

3.電気コテ

左側の画像は右側の補修剤を溶かすために使用する「電気コテ」です。ガスを注入して使用する「ガスコテ」もあります。

4.補修剤

右側の補修剤はフローリングの色に近い色にするために溶かして混ぜることも出来ます。

今回は補修剤で埋めた後に「色つけ」をしますので実際のフローリングより薄い色の補修剤を1色で埋めています。

5.ワックスコーボルト

ワックスコーボルト

左側が「ワックスコーボルト」です。フローリングに埋めた補修剤を平滑にするために使用します。溶かして埋めた補修剤は冷えると少し痩せますので多めに埋めてから平滑にします。

6.たる木

たる木

右側は代用品で使用できる「たる木」です。使い方はワックスコーボルトと同じように 角を使い補修剤を平滑にしていきます。

※ここで綺麗に平滑にしないと仕上がりに影響しますので極力、平滑にします。

7.布ペーパー

布ペーパー

ワックスコーボルトで平滑にした補修剤を更に滑らかにするため、はみ出した補修剤を 除去するのに使用します。 補修屋さんなら誰でも使うと思われる必需品となります。400番~3000番の布ペーパーを用意しています。

8.カラーパレットと筆

カラーパレット

今回の傷では大きい傷となりますので、カラーパレットと筆を用意し薄い色から 「木目」を書いていきます。 まずはベースとなる薄い色から全体的にドライヤーで乾かしながら書いていきます。ベースの色が合ってきましたら、濃い木目をまわりの木目と合わせるように書いて完了となります。

補修剤の充填と平滑作業(途中経過)

フローリングのめくれに補修剤を入れて、ワックスコーボルトで平滑にした画像です。ここではフローリングの目地にも補修剤が入り込んでいますので三角刀などで目地に付いた補修剤を削り取っていきます。

補修材埋め

色が全く合っていないように見えますがここでフローリングの一番薄い色に合わせて 補修剤を充填しないと次の色付けの工程で合わせるのが難しくなります。

小さな傷で色付けをしない場合はなるべく近い色を混ぜるなどして充填します。 小さな凹み傷は「クリア」タイプの補修剤で埋めて平滑にするだけで目立たなくなります。

色つけ後(完了)

着色後の画像です。どうでしょうか?最初の状態からすると、かなり改善されていますね。

フローリング傷補修後

少し薄いようにも見えますが補修後にフロアコーティングをすると塗膜により色が少し濃くなるので仕上がりはピッタリとなります。

ご自分でチャレンジしたい方へのアドバイス

ホームセンターなどでもフローリングの補修剤一式を購入することも出来ますので、ご興味がある方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。(^o^)

艶を合わせるのは市販のワックスでも合わせることが出来る場合もございます。但し、近年のフローリング(特にマンション)では「シートフローリング」を張っている事が多く、通常シートフローリングはノンワックスタイプとなっておりますので市販のワックスを塗布することが出来ません。(ワックスが剥がれてしまいます。)

また、シートフローリングは艶を抑えたものが多く、補修剤で埋め平滑にしますと補修箇所が艶が出てしまい、まわりと合わなくなります。その場合は艶消しのスプレーで補修箇所の艶を抑えると綺麗に仕上げることが出来ます。

マンションや一戸建てのフローリングは多種多様であり、色も木目も沢山の種類があります。
プロの補修屋さんも経験を積むことにより腕が上達していくものなので、ご自分でチャレンジしてみるという方は諦めずに頑張ってみてください。(失敗してもやり直しが可能です。)

NANOVコートのご案内

弊社ではフロアコーティングNANOVコート・スタンダードコーティング施工時には時間の範囲内でフローリングの傷補修をさせて頂いております。補修数は小さな傷で5~10箇所程度、大きい傷は1箇所に数時間の時間がかかりますのでご相談をさせて頂いております。(あまりにも大きい傷は補修の対象外となります。)

(NANOVコートの施工後写真です。)

フロアコーティング

ご興味のある方は、ぜひご相談ください!

コーティングやハウスクリーニングでお困りのときはご相談ください

この記事を書いたブラソの目黒が対応します。

こんなときはご相談を

  • どんなコーティングがいいのかわからない
  • コーティングが施工可能か知りたい
  • トラブルが発生している
  • 提案をしてもらいたい

上記以外でもハウスクリーニングやコーティングに関わることは気軽にお問い合わせください。

0120-26-3144